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■03.How to Unhooked Tricks. [アンフック トリック編]

 ●レイリーについて
 ●レイリー の解説
 ●How to レイリー


レイリー について

レイリー!!! ウェイクボード愛好者にも勿論お馴染み、写真で見ても栄えるとても印象深いトリックです。

アンフックしてフルエッジ、カイトの引っ張るパワーとエッジング。その直後タイミングを合わせて、エッジをリリースすると、
パツパツに張ったラインが反動でまるでゴムのよう縮まり自身を前方に引き抜きます。
この反動を体全体でダイナミックに表現するトリック、体がエビ反りのように空中に跳ねてスーパーマンのように前方にぶっ飛びます。
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僕がカイトボード始めた当初、このレイリーをメイクすることが目標でした。今思うとそんなに高度なトリックではないのですが、
それ以上の難易度のトリックの事も何も分からない、想像しうる以上のことは分からない。そんなワケで
これが出来たらカイト止めちゃってもいいかな?って思うくらい憧れていて、目標、節目となる大事なトリックだったのです。

ウェイクスタイル、パワードトリックの基本中の基本。このレイリーがカッコいいって事は良いエッジングが出来てるって事です。
いいレイリーがメイク出来たかどうか、それは自分で分かります。バツーンとレイリーが決まってランディングのとき
ラインがタルタルに弛んで、まさしく引っ張られたゴムが縮んで緩むくらいであれば、きっとスタイルあるCoolなレイリーを
メイク出来ているんじゃないでしょうか。自身で納得いくまで、カッコいいレイリー目指して練習してみて下さい。

レイリーができて先に進みもっと高度な事を練習しようとした時、 何かタイミングが合わない、なんて行き詰ったときは
基本に戻ってレイリーのエッジングを確認したります。パワードトリックの基本であるだけに僕自身も、もっと良いレイリーが
出来るんじゃないか?って今も模索していたりするワケです。


レイリーの解説

大まかな流れは以下。
アンフック直後→フルエッジング→エッジリリース→反動で体が跳ねる→ランディング→フックを戻す。

先にも書きましたが、"レイリー"は更にステップアップする方にとって第一歩となる大事なトリックです。
最初に戸惑う一番の難関は、”アンフック”である事。
まずは”セッティング(アンフックにチャレンジする前に!!)”を参照してアンフックの基本、セッティングを理解して下さい。

次にレイリーはエアーではありません、パワードトリックです。
この違いは以下です。最初にこれを理解して下さい。

[エアー]
 カイトをパワーゾーンからニュートラル近くに振って、カイトにリフトされて空に浮く

[パワードトリック]
 十分なスピードでプレーニング時に、エッジングの入れと抜きのボードコントロールを行い、
 エッジングを入れた時のカイト引っ張り、抜いた時の反動で空中に飛び出す

つまり十分なスピードで、安定したライディングが出来るのが大前提です。

いくつかのNGポイント
・自分から跳ねようとしていないか?
 →自分から跳ねようとする、という事は大抵エッジングが甘くなります。十分にパワーとスピードがあり風がジャストなら
  あとはエッジングのタイミング次第で、"勝手に”体が反動で跳ね上がります。
  スピードが弱かったり必要以上に力んだエッジングだと逆にパワーを殺してしまってカイトの反発を得られません。
  このタイミング、力加減は自身で探してみてください。エッジングの時間は一瞬ですよ!!

・体を後方に倒しすぎていないか?
 →強いエッジングをしようとするばかりに、背中を反らす位の気持ちで上半身(背中)が海面に着きそうな位の
  フオームでエッジングをしている方がいます。大抵力みすぎでパワーを殺すか、余計な動作の為タイミングが合いづらいです。
  このクセがある方は、意識を変えましょう。
  基本はエッジングは腰から下だけで行います。上半身は椅子に座るように水面に直角に近いとイメージしましょう。
  世界のトップライダーでフルエッジングの際はかなり上半身(背中)が海面近くまできてるときがありますが
  あれは相当深いエッジングをしているからそう見えるのであって、決して背中をそらしているワケではないです。
  コンパクトで無駄の無い動作はタイミングが合いやすいです。

・エッジングを入れるときに下りすぎていないか?
 →タイミングを取る時や、フックを外す時にやむを得ず下らす事がありますが、
  基本はレイリー(パワードトリック)を仕掛ける時に、ボードを下らせることはパワーをロスしている事になります。

    [カイトの引っ張り]←[ライン]→[エッジング]

  上記のような構図でこの時のラインのテンションがパツパツであればあるほど
  その反動が大きくなりレイリー(パワードトリック)としての完成度も高くなります。
  エッジングの直前に下らせる、ということは自分がカイトに多少なりとも近づくのでラインのテンションは緩んでしまいます。
  最大限のパワーを得たければ下らせず、上らせずカイトと自身の距離が一定の時(アビーム)で、一気にエッジングを行いましょう。

・カイトの位置が高すぎ/低すぎ
 →カイトの位置が高すぎるとエッジングがスッポ抜け、中途半端なエアーになります。
  最初はカイトを振ってしまいがちですが、出来るだけカイトを動かさずにプレーニングしながら徐々にカイトの位置を高くしていき
  カイトの動きを一旦止めてエッジングを行います。理想はレギュラー方向で、時計針が10時から11時位で練習を始めるの一番です。
  逆に低すぎて45度以下だと、エッジを合わせるのが難しく、飛距離も出ない為、きれいなランディングが難しくなります。

・オーバーコンディションでトライしていないか?
 →風が強い時にはエッジングのタイミングがシビアで、とても難しいです。
  ジャストかアンダーでトライしましょう。

・レイリーの最中にカイトが動いてしまう。
 →これもまた、中途半端なエアーのようなレイリーになってしまいます。
  バーの真中を持ち、カイトが上にあがる(ことが多いのを意識して防ぎましょう。


How to レイリー

1.カイトは45度からそれ以上の高さ、十分なスピード、
 アビームでプレーニング。最初はカイトは高めでトライ。
 仕掛ける直前にアンフック。
 *カイトが動きながらアンフックしないように。

2.しっかりエッジング。一瞬でバーに引っ張られ
 前方に飛ばされるので、無理に踏ん張りすぎず、
 また自分からリリースしないように、勢いに体を預け
 結果的にエッジがリリース。

3.レイリーの最中、無意識のバー操作によりカイトが上に
 上がってしまわないように注意する。
 持ち上がった体は重力で自然落下、ボード(足)から自然に
 降りてくるのでランディングを意識。

4.レイリー時、高さの頂点より少し後、着水の準備。
 ボードのノーズは極力風下に向けるようにランディング。
 ここでボードが風下に向かなければ着水した瞬間に
 エッジがかかったような状態になりクラッシュしてしまいます。
 
5.慌ててフックインする必要はありません。
 着水時に、風下に向かって走るようにすれば
 アンフックと言えどカイトも一緒に風下に移動し続けるので
 無理に引っ張られることはありません。

 バーにほとんどテンションが無いはずなので落ち着いて
 チキンループをフックに掛けて戻して下さい。

左記、動画は3パターンのレイリーが含まれています。
板をコントロールし、どのタイミングでアビーム状態なったか?
エッジングはいつ、どの程度か?
ランディングの時の板の向き、風下に向かっている事など。
注意してみてもらうとポイントが掴みやすいと思います。

ちなみに2番目のレイリーはレイリー中にカイトの位置が
高く動いてしまったので着水まで間があります、
ある意味失敗です。こういうのも参考にしてみて下さい。